不動産を売る際に確認する「名義」や「状態」「周辺環境」などについて解説

不動産を売る際には、さまざまな手続きや確認が必要です。
しかし、何を確認すればスムーズに不動産を売れるのかなど、わからないことも多いでしょう。
今回は、不動産を売るときに確認しておくべきことについて解説します。

不動産を売るときに確認しておくべきこと①名義

不動産には必ず「所有者」がおり、不動産の売却は所有者しかできません。
そのため、不動産を売る際は必ずその名義を確認しましょう。
名義の確認は登記簿謄本や権利証（登記識別情報通知）でおこなえます。
とくに遺産相続をした不動産は名義変更がされてないことも多いので、売る場合は名義を真っ先に確認し、必要ならば変更手続きをおこなってください。
このほか、共同名義の不動産を売る場合は、共同名義人全員の確認が必要です。
共同名義人と長年連絡が取れない、などの理由があっても、無断で売却すると後でトラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。

不動産を売るときに確認しておくべきこと②土地・建物の状態

不動産を売るときは、土地や建物の状態を確認しておくことも大切です。
特に、土地の境界が曖昧だと不動産を売る際にトラブルに発展する可能性が高まります。
隣地の所有者とよく話し合ったり、土地家屋調査士に相談したりして境界を明確にしておきましょう。
また、建物付きの不動産を売る場合、住宅設備に不備があり、それを買主に知らせずに売ってしまうと後で契約不適合責任を追求される恐れがあります。
売主も気づかなかった雨漏りやシロアリ被害など隠れた瑕疵があるケースも珍しくないため、売りに出す前に住宅診断（ホームインスペクション）をおこなうのがおすすめです。

不動産を売るときに確認しておくべきこと③周辺環境

不動産を売るときは、周辺環境の確認もおこなってください。
一般的に不動産は駅からの距離が近いほど高くなるので、売却予定の不動産と最寄り駅の距離を測っておきましょう。
最寄り駅からの距離が800ｍ以内ならば「駅から近い」と表記できます。
また、周辺道路の広さや交通量、接面状況なども不動産の価格に影響が出ますので、確認が重要です。
このほか、近隣トラブルの有無もチェックしておきましょう。
近隣トラブルが悪質だったり頻発していたりする場合は、売主の責任を追及される恐れもあります。
心配なことがある場合は、不動産売却の相談をしている不動産会社の担当者に相談してください。

まとめ

不動産の価格は周辺環境や土地や建物の状態などで変わってきます。
正当な価格で売るためにも、家や土地、近隣の状態をしっかり把握しておきましょう。
また、所有者でなければ不動産は売れないので、名義の確認や変更も忘れないでください。
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